Reading Page

 
other
骨折ダイエット
 

 先週の月曜日(7月5日)、女房が足を骨折した。玄関で転んで骨折という、なんとも、お間抜けな話だ。さらには、5年前にも同じ足を町内バレーボール大会の練習中に折っているという、作り話のような本当の話である。

 骨折といっても、大きなヒビが入っているわけで、本人はさほど痛そうではない(折ったときは痛かったそうだが)。5年前の骨折は足首だったので、かなり痛みが続いたようだが、今回はそれほどでもない。そのためか、周りが冷たい(笑)。彼女の実家の母は「ばっかじゃないの?」と言う始末。まあ、不注意といえば不注意なのだから、そう言われても仕方がない。

 とはいえ、同居人である私は「ばっかじゃないの?」と言ってばかりもいられない。毎日の生活があるからだ。痛みがそれほどないとはいえ、骨折は骨折。整形外科医から松葉杖を借りて使っているわけで、おかげで家事のいろいろな部分が実行できない。洗濯機を回すことはできても、洗濯物を干すことができない。料理を作ることはできても、それをテーブルへ運ぶことができない。さらには、子供のお稽古ごとの送迎ができない。わが家は核家族であるため、こういう仕事を私が一手に引き受けなくてはならなくなったのだ。

 さほど苦痛は感じない。ただ時間がない。仕事の締め切り時間を気にしながら、ゴミを捨てに行くのは、なかなかスリリングだ。子供のお稽古ごとが兄弟で重なっている(時間差で)日は、車でピストン運動をするという、これまた時間との勝負。う~みゅ。でも不思議に苦痛は感じない。結構、楽しんでやっている。

 こんなことを続けていると、いろいろなことが分かってくる。燃えるゴミを出す日は水曜と土曜だ。洗濯物は、二回に分けて洗う。干す位置も、いろいろ工夫するようになった。今までやらなかったこと(そういえば5年前もやったのだが、もう忘れている)は、新鮮でよろしい。

 さらに、うれしいおまけが付いた。この1週間で、なんと2Kgもやせたのだ! これまで、白黒毛皮の「娘」の散歩をしたり、食事を減らしたりといろいろやっても全くやせなかったこの身が、たった1週間で2Kgもやせることができた。これを快挙と言わずなんと言おう。いや~、うれしいっす。

 ということで、女房には申し訳ないが、おかげで私は、少しばかり脂肪を撤去させることができて、かなり満足である。ただし、動きが少なくなった女房の体重は、きっと増えるだろうが(笑)。それとも、あんパンダイエット(詳細は、またいつか)の効果で、彼女も体重を維持できるか?

copyright : Masaru Inagaki(20040712)

読みもののページ

ショートストーリーを中心に、しょーもないコラム、Mac系コンピューター関連の思いつきつぶやきなど、さまざまな「読み物」を掲載しています。
20世紀に書いたものもあり、かなり古い内容も含まれますが、以前のまま掲載しています。