Reading Page

 
other
キーボードのキーがずれる
 

 ITmedia PCUPdateというコンピュータ系ニュースサイトに、Mac miniでいろんなキーボードを使った結果が書かれていました。マック系ライターとして有名な「こばやしゆたかさん」の文章です。
(記事はこちら)

 これを読んでいただくと分かるのですが、Mac miniにWindows用のJISキーボード(日本語キーボード)をつなぐと、ちょっと問題が起きるようですね。

 問題内容をかいつまんで説明すると、「PC用(Windowsで使う)日本語キーボードをMac miniにつなぐと、Mac OS Xが英語のキーボードとして認識してしまう」というもの。これはいかんです。まあこれは、Mac miniの問題ではなく、Mac OS XでWindowsのキーボードを使うときの問題なんですけどね。

 そういえば私も同じような不具合にあったことがあります。というか、今もあっているのですが(笑)。

 現在、私は、メーンのマックでOS X(10.3.8)を使っています。OS Xになったときから思っていたことなのですが、Classic環境を使うと、ASCIIキーボード(英語版キーボード)が正しく認識されないのです。マック用のキーボードなんですけどね。OS Xに移行したばかりのころは、頻繁にQuark XPressを使っていました。Adobe Illustratorも使っていましたが、こちらはver.10にしてたので、OS X環境で使えておりました。フォントをclassic環境とそろえておりますので、OS Xで作ったIllustratorファイル(ver.10で作った)をver.8形式に別名保存して、印刷屋さんなどにお渡ししていたというわけです。しかしQuarkではそういうわけにはいきません。当時まだ、QuarkのOS X版は出ていませんでしたし、まあ出たとしても、バージョンアップする気がなかったりで……(笑)。で、自ずとQuarkはclassic環境で使うのです。すると、キーボードのキーが合わないのですよ。文字は大丈夫ですが、記号がだめ。キーボード上部にある数字と記号のキーが、一つずつずれてしまいます。さらにはカギカッコなどの位置も違い、円マークの位置も違います。Quarkでは、「command + 円マーク」を押すことで、手軽に頭そろえ(左インデント)ができますので多用していたのですが、それができなくなってしまいました。

 ASCIIキーボードでJISキーボードの円マークにあたるキーを探しましたが、結局見つけられず(ほんとはあるのですが、上記のずれの問題からか、それをマックのclassicが認識しない)、しかたなく私は、メーンのマックにキーボードを二台つなぐことにしました。一台は昔から使っており今でもメーンキーボードの英語版拡張キーボード。もう一台は、今のマックを買ったときに付いていたJISキーボードです。で、JISキーボードでは何を押すかといったら、円マークのキー。加えて、CDドライブのトレーを出すキーも使いますが、のちのちこれは、F12キーで代用できることを知り使わなくなってしまいました。最近では、Quarkを使わず、もっぱらInDesignを使うようになったので、結局はJISキーボードが不要になっています。

 でもね、私のように英語版のキーボードを使っている人って、少なからずいると思うのですよ。そういう人たちは、どう対処しているんでしょうか? キーボードでうまく打てない文字は、文字パレットを出して、そこから選んでるとか? それってとてもつらいですよね。上記のQuarkの例のように、ショートカットがそのキーに割り当てられている場合は、さらにつらいことになります。

 う~ん、こういう問題って、マック離れにつながらないだろうかと心配しています。新しくマックを買う場合、普通はキーボードがついてきますから、それを使えばいいのですが、Mac miniの場合は、キーボードがなくて、「手持ちのを使ってね」というスタンスですから、ちょっと心配です。私の例のようなことは、初めてマックをさわる人には問題にならないと思いますが、Windowsのキーボードを使ってMac miniを使おうという人は、ちょっと困っちゃうんじゃないかなと思います。

 何はともあれ、解決されるといいですね。

copyright : Masaru Inagaki(20050304)

読みもののページ

ショートストーリーを中心に、しょーもないコラム、Mac系コンピューター関連の思いつきつぶやきなど、さまざまな「読み物」を掲載しています。
20世紀に書いたものもあり、かなり古い内容も含まれますが、以前のまま掲載しています。