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Mac &
Mac OS 8.1を入れたのです
稲垣 優

 うちのマックのOSを変えた。Mac OS 8.1ってのになった。

 マックのOSは、以前、日本では「漢字Talk」なんていってたんだけど、漢字Talk7.5.5を最後に、その次からはMacOSという名前になった。1984年に産声を上げたマックだけど、13年もたってようやくOSに「正式名称」が付いたってわけ。それまでは、上に書いたように、日本では「漢字Talk」(初期はこう呼ばれたものがOSの一部だった)、アメリカでは「System」と呼んでた。漢字Talk7は、アメリカではSystem7。だから今でもマックのOSのことをシステムと呼ぶ人が多い。かくいう私も、ついシステムって言っちゃうんだけどね。

 さて、毎度のことだけど、システム(ほら、言っちゃった)を新しくすると、安定するまでに時間がかかる。時間がかかるってのは、そのシステムが機械になじむのに時間がかかるっていうか、ま、そういうこと。

 マックのシステムってのは、なんか妙で(そこが面白いんだけど)、同じシステムでも、使っているうちに機械になじんでくる。システム自体は、なんにも変わらないのにね。使う側の人間が、エラーが出るたびにそれを覚えていて、同じことをやらなくなるからかもしれないけど、あながちそれだけとも言えない。同じことをやっても、以前はダメだったのに、今は大丈夫なんてこともある。昨夜はダメだったのに、今朝は大丈夫とかね。なんか、妙に人間くさいマシンだったりする。

 でも8.1を入れたときは、以前のシステム替えよりも不安がなかった。というのは、すでに8や8.1を入れてる人が結構いて、彼らの話によると結構安定してるとのことだったからだ。

 さて、8.1にしたときのことだ。確かにOSは安定していた。起動時にフリーズしたことが2回あったけど、その後はもう大丈夫。少しなじんだかな(笑)。でもNetscapeを起動すると、どうもよくない。昔から世間ではNetscapeは落ちやすい、メモリ食いだなんて言われてた。うちではなんとかなってたんで気にしてなかったけど……。とはいえ、Microsoft Internet Explorerを使う気になれず、ずっとネスケに頼ってきたから、これからもそうでしょうね、きっと。

 で、状況をいうと、Netscape Communicator4.03を起動すると、しばらくしてなんかおかしい。コイツ自身がクラッシュしたり、Finderがクラッシュしたりする。どうもいかん。NortonのCrash Guardが大活躍した。

 しょうがないんで、アプリケーションサイズをいじったり、いろいろしていたら、なんとか安定してきた。でもって、コントロールパネルに入っている「ディスクエクスプレスII」がなんか妙なので、コイツをはずした。これでどうやら大丈夫みたい。

 起動時のフリーズなどは、システムに合っていないアプリケーション類が入っていると起きることがあると、どこかで読んだけど、もしかしたら私の場合は「ディスクエクスプレスII」が原因だったのかもしれない。一応MacOS8用のパッチを当てたんだけど、そいつがうまく当たっていなかったのかもしれない。コントロールパネルだから、マック起動時のアイコンパレードに現れるんだけど、MacOS8.1にしてからは、毎回読み込みに失敗しているのだった。

 てなことで、現在はなんとか安定しています。でもね、私のPowerMacintosh 8100では、このOSは荷が重いみたい。動きが緩慢なのね。やっぱりG3がほしいなあと、改めて思ってしまった。

 Appleは、ユーザーの使いやすさ(と自社の利益)のために、新しいシステムをどんどん作ってくれる。それはそれでうれしいんだけど、そのたびに「この機械じゃあ、もう遅いよな」と毎回思ってしまう。結局、新しいマシンを買うハメに陥るわけで、やっぱこれって、Appleの術中に落ちてるってことなんだろうなあ。

 そういえば、夏にはアメリカで、次のシステムが出るとのウワサがある。まあ、ウワサじゃなくて本当に出るそうだけど、こいつはコードーネーム「アレグロ」っていう。こいつにするときは、やっぱG3のマックじゃないとだめかな?なんて、思っている。また日本でも5月にはG3の300MHz版が出るって話もある。こいつのハードディスクがSCSIだったら買おうかなあと、ちょっと真剣に考え出している今日このごろであった(Ultra SCSIだってウワサもあるしね)。

copyright : Masaru Inagaki(1998.4.8)

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